収録時間80分超の大作!LCDサウンドシステムの新作を聴いた

ノリノリのリズムにダークな歌詞がノッてくる!

 

実に前作”This Is Happening”から7年の歳月を経て、
LCD SOUNDSYSTEMの新作が届きました。
その名も”American Dream”。

 

辛口批評サイトPitchfork(ピッチフォーク)では10点満点中8.5点を獲得し
BEST NEW MUSICに選出されています。

 

要約を和訳しますと

LCDサウンドシステムの素晴らしい復活作は
「終わり」に満ちている・・・
友情・恋愛・ヒーロー・熱心なファンたち。そして
アメリカン・ドリーム自身の終わりである。

どんだけ暗いねん(笑)と。

 

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それがコチラ。

 

毎回ジャケ写も楽しみにしてるんですけど、
今回は快晴の青空に黒字でバンド名とアルバムタイトルがシンプルに記されています。

 

これを機に、彼らがこれまでに発表してきた作品も振り返っていきましょう。

 

ディスコグラフィー

 

前作は

 

こんなジャケットでした。

 

ボーカルのジェームズ・マーフィーが踊ってる感じの写真ですね。
このアルバムは聴きまくりました。

 

さらにその前の作品である”Sound Of Silver”は

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こんなカバーアートで、無機質な感じでした。

 

もっと遡り、ブレイクスルーとなった1stアルバム。

 

このアルバム出た当時ぼくはまだ大学生で、LCDサウンドシステムなんて知ってる人全然いませんでした。

 

良さも分からずただ
「みんなが知らないバンドを聴いてるってクール!」というモチベーションだけで聴いていた気がします(笑)。

 

続く2ndのサウンドオブシルバーもそんな感じでした。

 

歌詞もチェックせず、なんとなく彼らはパンクとクラブをクロスオーバーさせた立役者なんだな、とそのぐらいの知識で
とりあえずノリノリになれる(曲もある)ので聴いていた気がします。

 

そして3rdのディス・イズ・ハプニング。
なぜかこのアルバムはとても好きになり。めちゃくちゃハマりました。

 

なんとなくメロディが哀愁に満ちていまして、
それがノリノリさと絶妙にいい感じにブレンドされていまして
そういうのに弱いからなのかな、と(笑)。

 

評価も高く(全ての作品高いんですけど)デヴィッド・ボウイとの類似性を指摘するレビューも目にしましたが、
ぼくはボウイを聴いたことがないのでそれが分かりませんし、LCDをきっかけにしてボウイを聴くこともしませんでした。

 

実は3rdの後にスタジオ・ライブ音源を収めた”London Sessions”という作品もリリースされています。

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代表曲がライブ形式で収録されており、ベスト的な内容です。
これもめちゃめちゃいいです。

 

2011年にNYはマディソンスクエアガーデンにて行われた解散ライブの
DVDも発売されていますが、日本盤は未発表なので割愛。

 

LCDの作品は全て買い、ですね(笑)。
個人的には3rdからがオススメです。

 

アメリカン・ドリーム

 

さてアメリカン・ドリーム早速聴いてみましたので、
間奏を綴ってまいりますね。

 

今回はちゃんと歌詞も読みました。

 

1. Oh Baby
オープニングトラックはいつも通り、シンプルな始まりから徐々に盛り上がりを見せる
恋愛の終わりが描いている曲。
いつもよりも悲哀と哀愁が多めのメロディに心くすぐられます。

 

2. Other Voices
前作の”Pow Pow”に似てます。ノリのいいトラック。
“Other Voices”が何を表しているのかがよく分からないのですが
私たちを惑わす存在であるように表現されています。

 

3. I Used To
ミドルテンポのロックなトラック。ちょっとCureっぽいです。
歌詞が抽象的でわかりづらいのですが
もう戻れない場所まで来てしまった・・・そんな感じです。

 

4. Change Yr Mind
どうでもいいですけど、YrはYourをテキストで書く際の短縮形です。
前の曲に続いてミドルテンポの暗めな曲。
「ぼくは考え方を変えるには歳を取りすぎた・・・」的な内容だと思います。

 

5.How Do You Sleep?
9分以上ある長尺トラック。
友情の終わりを綴っています。
“How Do You Sleep?”(どうやって寝るの?)と訊くと
友情が壊れると言っていますが
そのぐらい消耗した極限状態の人間関係だったのでしょうか。

 

ここまでがアルバム前半戦です。3/5がまあまあのダークなトラックです。
今までの作品と決定的に異なる点は、そこなのかな、と。

 

後半戦から徐々に盛り上がりを見せます。

 

6. Tonite
ToniteはTonightのことで、こちらもよく見かける短縮形です。
ミュージック・ビデオも公開されているこの曲。
死を匂わせる歌詞となっています。
「今夜は・・・」とか言って限りある人生をあたかも
スウィートに歌ってるけど、そんなこと言ってる間にも
歳取って死んじまう的な内容だと解釈しました。
ハッとさせられる歌ですね。

 

7. Call The Police
個人的にはこの曲と次のタイトル曲がこのアルバムのハイライトなのかな、と思います。
日本盤の解説で、
2ndアルバム”Sound Of Silver”収録の”All My Friends”や
3rd収録の”Dance Yrself Clean”に例えられているように
後半になるにつれて盛り上がりを見せる明るい曲調のトラックです。
とは言っても歌詞の内容は死や愛の終わりです。

 

8. American Dream
壮大でノスタルジックな雰囲気のタイトルトラック。
このアルバムのハイライトです。
まさに「アメリカン・ドリーム」の終焉について歌っています。
夢を見てる間に、年老いて死んでしまうよといった感じでしょうか。
ジェームズは歌詞の中で
「朝になって明るくなると、太陽の光がお前の老いを露わにする。」
と歌っています。このアルバムジャケットを表しているのかな、と思いました。

 

9. Emotional Haircut
打って変わってアップテンポなパンクトラック。
自分の居心地の良さと、他人からの見え方は一致しないことを
髪型に例えて表現しています。
自分がどんな行動しようと
他人がどう考えてるかなんてその人じゃないと分からないんだから
気にしなくていいんだ!という感じでしょうか。
会社に属して頑張っている人にとっては 周囲の評価=自分の会社内での居心地 となる気がするので
なかなか難しいですけど・・・(笑)。
フッ切れたような内容ですね。

 

10. Black Screen
最後の曲です。落ち着いた雰囲気の曲。
なんと12分もあります。
もう取り返せない過去の出来事を
今でもブラック・スクリーンを見たらすぐに思い出せる、といったように
メランコリックに歌い上げ、静かにこのアルバムは幕を閉じます。

 

とまあここまでが本編。国内盤はボーナストラックが1曲入ってます。

 

11. Pulse Version One(Bonus Track)
こちらはボーカルのないインストの曲。
しかし収録曲のどれよりも長く、14分近くあります。
ピコピコとしたエレクトロでトリッピーなトラックです。
ライブの曲と曲の合間にやるような感じですかね。
普通にいいです。

 

まとめ

 

LCDサウンドシステムの待望のカムバックアルバムを聴いて、個人的に・・・

 

踊ってばっかいられねーな

 

と思いました。

 

自分自身と、今周囲で起きていることに目を向けて、向き合っていこうと。
地に足を付けて、自分の足で歩いていこうと。
どう足搔いても死は訪れるのだから。

 

といった感じです。重っ(笑)。

 

今回はしっかりと歌詞を見ながら聴いたおかげで、
そんな大事なことに気付かされました。

 

ぼくはこれまで音楽を楽しむときは、
ただ曲のテンポ、楽器の奏でるリズムや分かりやすい歌にただノッていました。

 

それでは何も気づけず、歳を取ってしまったことを悲しみ
人生を憂うことにもなってしまうのかもしれません。これからはちゃんとアーティストが発するメッセージを真摯に受け止めよう、と
「アメリカン・ドリーム」を聴いて、一冊の名著を読んだ後のような浮遊感を得ました。

 

以上、LCDサウンドシステムの新作を聴いた感想でした。

あんまならないかもしれませんが(笑)、ひとつの参考になれば幸いです!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

 

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