「ドリームポップ」や「シューゲイザー」など、音楽のジャンルって本当多岐にわたってて、しかも人によって捉え方も違うので、なかなかひとくくりにできないですよね。
ただこの2つは、まぁまぁ一定の「型」で語れます。ドリームポップは夢心地な音楽、シューゲイザーはギターで出せる音の限界に挑んだ音楽、などなど。
でも「エモ」はどうでしょうか。
「エモーショナル」とか「エモい」とかよく聞きますけども、実際はどんな音楽なのでしょうか?
90年代に活躍したレジェンド級のエモバンドが、軒並み復活を果たしている昨今。あらためてルーツを確認し、おすすめのバンドも挙げていきたいと思います。
What is Emo?
Wikipediaによりますと、概要は以下の通り。
エモ (Emo) は、ロックの形態の一種である。英語での発音は「イーモウ」。精神的・音楽的にハードコアにルーツを持つことから、エモーショナル・ハードコアと呼ばれることもある。
とのこと。さらにこのように続きます。
最初に「エモ」として全米で知られたバンドはシアトルのサニー・デイ・リアル・エステイト (Sunny Day Real Estate) で、
このバンドが契約していたインディーレーベル(当時)サブ・ポップ (Sub Pop) が1980年代後半のシアトルのアングラシーンをグランジという名で世界に紹介した仕掛け人だったこともあり、エモもグランジ同様に、ジャンルというよりはメディア用のラベルではないかという印象が当初から拭えなかった。
出ました、サブ・ポップ!
ニルヴァーナやデス・キャブ・フォー・キューティーなど、世界的に有名なバンドを多数輩出しているシアトルのレコードレーベルですね。
米音楽批評サイトのピッチフォークは、下記のように述べています。
all emotive, melodic, guitar-based music released on independent labels is being lumped into “emo”
感情に訴える、ギターを主軸にした音楽で、独立系のレーベルからリリースされる音源であると。
以上をまとめると
・ハードコアが起源
・インディレーベルのサブポップがSunny Day Real Estateを「エモ」として紹介、世界的に広まった
・その後、同じような音楽はエモと括られた
といったところでしょうか。
いわば「エモの祖」的なサニー・デイ・リアル・エステイトの代表曲がこちら。
名曲①”Seven”
名曲②”In Circles”
エモの名盤1st”Diary”
イメージはつかめたでしょうか?
続いて彼らに続くエモ界の巨人を紹介していきます。
下にいくほど、エモレベルが高くなります(笑)。
厳選!エモバンド3選
①Jimmy Eat World
今や言わずとしれたジミー・イート・ワールドですが、今は爽やか時々激しめ系ロックなんですけど初期はエモエモしてます。
ブリード・アメリカンもいいんですが、個人的なおすすめはよりエモっぽい大名盤クラリティ。
こちらでも、彼らのおすすめの曲について紹介してます!
②American Football
こちらもエモのレジェンド、アメリカン・フットボール(通称アメフト。
Twitterとかで情報得ようとすると普通のアメフトと混在してまぁまぁ探すの大変)。
彼らは全盛期にアルバム1枚しか出してないんですけど、今なお多くのフォロワーを生んでいる影響力がすごいバンドです。
超名曲”Never Meant”
名盤1st
2016年の復活後は、2枚アルバムを出しています。
聴いたことないんですけど、そろそろチェックしてみようかな、と。
③Mineral
こちらもアメフト同様、十数年ぶりに再結成し、日本ツアーも行っているミネラル。
同じくTwitterで情報得ようとすると、鉱石だかがいっぱい出てきて探すのに苦労します(笑)。
このバンドも全盛期は2枚しかアルバム出してないんですけど、その2枚が時代を撃ち抜いて今なおエモの名盤として燦然と輝いています。
こちらのコンプリートコレクションは、2枚のアルバムとボートラがセットになっている上にリマスターされていて大変おすすめです。なくなる前にぜひ。
以上、エモについてとおすすめバンドでした!
ぜひ求めているエモ濃度に応じて、手にとってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!