【最高の人生を生き抜くために】名著「イノベーション・オブ・ライフ」を読んでみた!

ハーバード・ビジネス・スクールで最も人気な教授の最後の授業とは!?

 

以前投稿した「新世代CEOの本棚」にて
何人かのCEOから紹介されていた「イノベーション・オブ・ライフ」を読んでみました。

 

著者は、かの有名なハーバード・ビジネススクールにて教鞭をふるう看板教授のクリステンセン氏。

 

病に冒された教授が、最後の授業に語ったこととは?

 

第1講から第11講からなる本書の目的は、自らの専門である経営理論を応用して
・どうすれば幸せで成功するキャリアを歩めるか?
・どうすれば幸せ伴侶や家族、親族、親しい友人たちとの関係を、ゆるぎない幸せのよりどころにできるか?
・どうすれば誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるか?
という三つの質問への答えを示すことでした。

 

「本当に経営理論が人生の役に立つの!?」

 

と半信半疑で読んでいましたが、

なるほど確かにと思うところも多々ありましたので

 

第1講から第11講までの要点をぼくなりに
かる~くまとめてみました。

 

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第1講:羽があるからと言って……

この講では、鳥は羽があるから飛べるからといって、人間も腕に羽を付ければ飛べるわけではないことから

答えだけを求めるのではなく

自ら問題解決の方法を考え、答えを導き出すこと

の重要性を説いています。

「何を考えるべきか」ではなく

「どう考えるべきか」に重きを置くべきだと。

 

要は行動を起こすときに、過去の事例から答えを求めるのは簡単ですが、必ずしも同じ事例が当てはまるわけではないから、鵜呑みにせずに自分で考えて未来を予測しましょうね、ということだと思います。

 

株で例えますと、一度高値を付けたあとに安くなっていたら、買えばその値段に戻る、というほど簡単にはいきません。
これからの世界経済や業績がこうなっていくだろう、とニュースや数字から予測をし、買った方が当然損をしないで済みます。

 

第2講:わたしたちを動かすもの

人が動かされるとき、そこには誘因(インセンティブ)理論と動機づけ(モチベーション)理論が働いている。

誘因は文字通り外から与えられる報酬で、金銭的なもの。

いっぽう、金銭的報酬を与える誘因理論だけでは人の行動は説明できず、そのときは動機づけ理論の出番となる。

動機づけ理論はさらに衛生要因と動機づけ要因に分かれており、衛生要因は少しでも満たされなければ不満につながる要因(パワハラ上司がいたり、意地悪な同僚がいたりなど)のこと。動機づけ要因は自分にとって本当の意味でモチベーションになる要因(自分が心からやりたいと思うことができているかどうか?)のこと。

動機づけ要因を正しく理解し、羅針盤としてキャリアを歩んでいけばいいと説いています。

 

これはわたしたちにとって身近な例で言うと、就職活動ですよね。

自分の本当にやりたいこと・向いていることは何なのか、自己分析したりとか自分史を書いたりして洗い出して、動機づけ要因を見つけ出すこと。

 

まあぼくの場合は、先に行きたい企業ありきで、企業の理念や仕事内容に当てはまるように、動機づけ要因を見た目よく整えていただけだったんですが(笑)。

 

そんなことで会社に入ったので、当然満足できるわけありません。結果転職してしまいましたし。

 

第3講:計算と幸福のバランス

しかしながら、本当にやりたいことができないからといって
やりたくないことを遠ざけてばかりいると
時間ばかりが過ぎてしまうと著者は続けます。
時にはやりたくないことと関係のない仕事に思えても、
とりあえず状況に応じて試してみた方がいいと。

そのことを、創発的戦略と意図的戦略のバランスを取れ、と著者は言っています。

要は、今の仕事を続けるのは簡単だけど、試しに夢に近い色々な仕事にチャレンジした方が道は開けるぜ!間違っていても、少しずつ修正していこうぜ!
って感じです(笑)。

第4講:口で言っているだけでは戦略にならない

企業が資源を様々な事業に分配していることを人間に置き換えると、資源は時間ということになります。

自分は家族を大切にしたい!と言うなら、本当に自分の時間を家族に多く使っているか?目の前の仕事を片付けることばかりに気を取られて、残業をしてしまっていないか?もしそうであれば、間違った資源の使い方をしているのでプロセスをもう一度見直すべきだ、と。

確かに、概念的なこととか長い時間をかけないと達成できないようなことって、プロセスを考えるのがめんどくさいので、目の前のことをとりあえずこなす方にいきがちです。
ちょうどぼくが、自分の夢を叶えるための資源配分プロセスを考えずに、毎日ふりかかってくる、心からやりたいと思わない仕事を続けているのと同じように(笑)。いや笑えない。

第5講:時を刻み続ける時計

前の講から流れるように繋がっていることなのですが、自分が忙しく仕事している間にも時間は流れてしまい、
気づいたときには手遅れになることになるよ、と著者は言っています。

具体的には、家族や友人。
関係がうまくいっていると思い、時が経ってしまうと
いざ連絡を取るときには手の届くところにいない・・・
大学とか高校とかの友人って、その当時はとても仲良くて、離れた後もそのまま良好だと思っても
いざ別々の道に進んでしまうとやることが多くなり
連絡しよう、連絡しようと思っていてもなかなかできず、疎遠となっていくものです・・・

今どうしてるだろう?連絡をこまめに取っておけばよかったな・・・
ぼくにはそういう友達が結構たくさんいます。

大事なのは、一見必要がないように思える
うまくいっている時ほど、信頼関係を築くため力を入れることだと。
時間という資源の配分プロセスに気を配りましょうねと
クリステンセン教授は前の講に続いて警鐘を鳴らしています。

第6講:そのミルクシェイクは何のために雇ったのか?

個人的にこの講が一番面白かったです。

ミルクシェイクの話から、いかに人間の「したい」ことが
周りの人が「してほしい」と思っていることと食い違っているかを認識させてくれます。

とあるファーストフードの会社が、ミルクシェイクをもっと売るために
顧客にインタヴューをしたそうです。
その質問とは「価格を下げる?」「チョコレート成分を増やす?」や「具を増やす?」といった類のものでした。
顧客から得られた回答をものに改良を加えましたが、売れ行きは一向に上向きません。

これはどういうことなんだと店舗を観察したところ、
お客さんがミルクシェイクを買うのは早朝、
しかも出勤前が一番多かったことが判明しました。

理由を確認したところ
「長い出勤時間に、自動車の中で飲むのにちょうどいいから。
小腹を満たしてくれるし、飲むのに時間がかかるので退屈しないから。」
といった、会社が動機として考えていたこととは
全く別の驚くべきの同期だったと。

そう、人々がミルクシェイクを買う動機は
・運転中だから、片手でも取り扱いやすい食べ物や飲み物が欲しい
・小腹を満たしたい
・退屈しのぎ
という三つの用事を片付けるために、いわば雇ったものだったのです。

日本の通勤電車でマックのシェイクをすすっていたらぶん殴られそうですけど
車通勤や通学が当たり前のアメリカならではの理由ですよね。

これと同じようなケースが日本の駅にある立ち食いそば屋さんなのかな、と。
忙しい通勤時間に、待たずにサクッとお腹を満たしたいという用事を片付けてくれます。

家庭内に応用すると、自分が気を利かせて奥さんを褒めるときとかお礼を言ったりするときに
それが全然、奥さんにとっては求めている内容ではないかもしれない
ということが分かります。

きちんと話してくれる人ならいいですけど、
そういうのが積み重なって決定的な亀裂になるなんてことも・・・
褒めスキルを磨きたいものです(笑)。

第7講:子どもたちをテセウスの船に乗せる

タイトルだけ見るとなんのこっちゃ、という感じです。

なんでもテセウスというのは、ミノタウロスを退治したとされる王のことで
テセウスに経緯を示して、彼が死んだあとも船を港にずーっと停泊させてたそうなんですね。
でも時間が経つとともにパーツが朽ちてくるので、
新しいものに交換し続けていたら
最終的には船そのものが新しいパーツで構成された
全く別のものになってしまった。
それでもテセウスの船と呼べるんですか?という話です。

転じて、アメリカの超有名企業であるデルが
台湾の会社であるエイスースに小さなパーツの製造をアウトソーシングしていたら
終いにはパソコン製造そのものまで委託するようになり、
製造部門を完全に乗っ取られてしまったという悲劇も書かれていました。

デルは事業をアウトソーシングすることで純資産利益率(当期利益/純資産:Return On Net Asset:ROAS)を高めることができたし、
エイスースも同様に利益が上がるためにROASが高くなるWin-Winの関係でしたが
気付いた時にはもう遅かったというわけです。
目先の利益を追い求め過ぎて、資源配分プロセスを見誤る・・・と。

家庭内に話を移すと、家事をアウトソーシングし過ぎると
子どもがいざという時に何もできないかもしれない、と説明しています。

確かに今では掃除・洗濯は機械がやってくれますし
裁縫もお金を払えばやってくれるお店がたくさんありますよね。

でも実際に最近ぼくが体験したことが
シャツのボタンが取れちゃってすぐに使いたいけど、ボタン付けできない!
ってことでした。
小さい頃はボタンが取れたら
おばあちゃんとか母に付けてもらっており、
社会人になったらお直し屋さんに持って行ってました。
そんなん自分で付けろや!という感じですが(笑)。

まさに本で読んだ恐れていることが起きた!と思った瞬間でした。

YouTubeで見てもサッパリ分からず、結局分かる人に教えてもらって
自分の手でやってみて初めて習得できました。
加えて、シャツがボタンがどういう風に付いているかも知りました。
自分で考えて実際に手を動かし、課題を解決する。
こんなこと久しくやってなかったなと危機感もありつつ。

要は簡単に答えを求めたりせず、
自分自信がどう問題を解決するかを考えましょうという感じでしょうか。
これは自分の子どもにもやらせた方がいいと。
第1講にも通じる内容ですね。

第8講:経験の学校

企業は華々しい「学歴」や「職歴」から判断し、人材を採用して失敗を繰り返す。
一方で「経験」に目を向けて採用することこそが正しい判断であると述べています。

極端な例かもしれませんが、精鋭のエリートを集めて新規事業の立ち上る部署を作ったが
誰も立ち上げなんかやったことがなかったりと。

転じて、子どもには例え受難に思えても
何事も経験させた方がよいと教授は続けます。

前の講であったように
何もかもアウトソーシングで簡単に問題を解決してきた子どもと
自分で困難を乗り越えてきた子ども。
後者の方が将来活躍しそうですよね。

何事も経験させることが学校として最高の役割を果たしてくれると
教授は締めくくっています。

第9講:家庭内の見えざる手

企業文化の形成が組織を動かすために強力な力を持っていることから、
家庭内でも家族全員で困難を乗り越えるための文化を作ることが
幸せな関係を築くために必要であると言っています。

ちょっと前に話題になった電通の「鬼十則」や楽天の「楽天主義」は
その厳しさとは裏腹に、スタッフの一人一人が当事者意識を持って
一つの方向へ向かうためにとても重要な文化となっています。

一方で教授は、ただスタッフや子どもを厳しく律するだけではなく
「よい行いを褒める」ことも必要だと続けます。
そうすれば、褒められるために一定の行動を起こすプロセスが生まれるのだと。

第10講:この一度だけ……

いよいよ講義も終盤に差し掛かってきました。

この講では、人間「一回ならいいかな」とついやってしまいがちなことが
「総費用と限界費用」という言葉を使っていかに愚かしいことかを説明されています。
むずっ(笑)。

企業の例では、ネットフリックスとブロックバスターを引き合いに出しています。

ネットフリックスは今でこそ動画配信の超有名なサービスのひとつですが、最初の頃は
月額料金をもらいながらDVDを自宅に送り届けるサービスをやっていたそうです。

一方、ブロックバスターは日本でいうTSUTAYA。お客さんがDVDを借りて初めてお金が入ります。

両社の違いは、ネットフリックスは会員がDVDを観なければ観ないほど利益が上がる(ネットとかと同じ。月額固定料金なので)のに対して
ブロックバスターは、観れば観るほど(お客さんが借りるときにお金払うので)利益が上がります。

徐々にネットフリックスが手掛けるサービスの新興市場が拡大する半面、
ブロックバスターは既存事業にしか目を向けずに
新規事業への投資を怠った(限界費用のみ支払った)のが原因で
最終的には潰れてしまう(総費用を支払うはめになる。ここではそれ以上かもしれませんが)という話。

これを家庭に応用するとなれば、今年も巷を騒がせた不倫とかがそうでしょうか。
目先の誘惑に負けたその時払うのは小さなコストかもしれませんが、
発覚したときは経済的にも、社会的にも多大なるコストがかかりますよね。

このことをヘンリー・フォードはこう言い表したそうです。

「機械が必要になったのに買わずにすませようとすると、
しまいには代金を支払ったのに機械がないという事態になる。」

人生も時には大きく舵を切ることも必要だということでしょうか。

終講

最後のメッセージはシンプルです。
企業でも人生でも目的と使命を十分に考え抜けば、
挫折や失敗を乗り越えられる、と。
目的を決める上で考えたいのが、以下の三つの項目だと。
・自画像:なりたい姿を鮮烈に思い浮かべる
・献身:自画像を実現するために深い献身を持つ
・尺度:自画像に近づいているのか、正しい尺度ではかる

まとめ

以上、最高の人生を生き抜くための良書
「イノベーション・オブ・ライフ」のまとめでした!

全編に渡って語られていたのは、
目先のことにとらわれ過ぎずに、長い目で人生を俯瞰して
自分の好きなように生きているか?を常に考えながら
時間を最大限に活用しよう!

ということだとぼくは受け取りました。

みなさんは、どういう解釈をされましたでしょうか^^

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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